黒衣の牙狼
「マズい立場になりましたね」
扉を閉める間際、男が言った

「かもな・・・幹部会、長引くかもしんねーけど、見張りよろしく」

「はい」

― 扉が閉じられた

ラベンダーの香りが、かすかにする室内

竜崎のマンションだ

竹虎は呼び出された

蘇我との件なのは間違いない

(さて・・・行きますかね)
息を一つつくと、幹部たちがいるであろう応接間に向かう

「入るぜ」
ノックしたあと、扉を開いた


― テーブルを囲む白いソファの中央に、竜崎の姿が見えた

そして、左右のソファには4人の幹部が・・・
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