黒衣の牙狼
琥珀色の空間を、七色の光の束が乱反射している

流行りの音楽が、大音量で流れるクラブ

たくさんの女の子がリズムに身をゆだね、思うがままに踊っている

「でね、俺はもうビックリしたね」
セミロングヘアの男が、両脇に美女を座らせトークを繰り広げていた
黒髪の中に、1束分だけ青のカラーを入れているのが特徴的だった

「姫神さん」
パンクロックのミュージシャンみたいな若い男が、彼の座るテーブルに近づき、片目をつむった
< 288 / 392 >

この作品をシェア

pagetop