黒衣の牙狼
スキンヘッドの大男が、ヌッと姿を現す
「ここに間違いねーんだな?」

横に立つB系の男がうなずいた
「店のドアにも“ダイアナ貸し切り”って書いてあったし確かですよ!」

「やろ〜・・・」
大男が、大音量のBGMをかき消すほどの声で怒鳴った
「弓香でてこいッ!いるのはわかってんだッ!!」

踊っていたみんなの動きが止まり、視線が彼に集まる

「おらーッ!どけどけッ!!」
ズカズカと店内に進み、太い腕を振り回す

「キャー!」

「な、なによ!?」

観客がおびえて逃げまどう
< 292 / 392 >

この作品をシェア

pagetop