黒衣の牙狼
「ははぁ〜ん。うまいな竜崎」

『でしょ?』

「ああ。それに発端は、勝手にマウジーに攻撃を開始した蘇我にある訳だしな」

『あ、そういえば・・・そうですよね!』
電話の向こうで、鏡也の残念そうな吐息がこぼれた

幹部会でそこを指摘していれば、竹虎の追放は防げたかもしれないからだ

「ま、決まっちまったなら仕方ないさ」
姫神は話題を変えた
「で、俺に電話してきたって事は・・・?」

『・・・はい』

会話が途切れる

言わなくてもわかる事だ

電話の理由・・・それはユーシン討伐を姫神に依頼する事
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