黒衣の牙狼
「ラグナローズ、7幹部の火我だな?」

― 夕暮れ時

突然背後から声をかけられ、火我は振り返った
「・・・・・・・・・。」

初めて見る男だった

重ねた服の上からでも、筋肉の盛り上がりがわかる

「・・・誰だ?」
鋭い目つきで相手を見据える火我

男は無言でこぶしを振りあげた

右肩に、岩が落下した様な衝撃を受ける
「ッ!!?」
火我の体がかたむいた

続けて男は無造作に腕を振るった

筋肉のかたまりが顔面に激突すると、火我は声もなくヒザから崩れ落ちた・・・。


 
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