黒衣の牙狼
「断るね」
即答するユーシン

「なぜだ?」

「俺は、気の合う仲間と走れりゃそれでいい。東京制圧とか、んなモンに興味はねぇんだ」

「白夜や火我を倒せる程の強さがあるのに?」

「ああ」

「・・・・・・・・・なら、仕方ないな」
竜崎は、そっと缶を床に置いた
「俺に負けたら、無条件でラグナローズの傘下に入る・・・竹虎から聞いてるな?」

「聞いてるけどよ」
ユーシンは乾杯をする様に缶をかざした
「蘇我の様な野郎が幹部面してるチームに・・・」

― パンッ!という破裂音

グニャリとひしゃげた缶からコーヒーがこぼれだす

「この俺が入る訳ねぇだろ」
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