黒衣の牙狼
(岩でも蹴った様な感じだったな)

回し蹴りは当たった

だがそれにより、相手がグラついたり、よろめいた感触はなかった

― ひたいに汗が浮かぶ

それをぬぐい、姫神はニヤリと笑った
「一応、聞いておいてやる。なぜラグナローズを狙う?」

「・・・・・・・・・。」
男は無言のまま、足を進めた

2人の距離が縮む

「・・・・・・無視かよ」
姫神が間合いに入った
同時に右足からの上段蹴りを打ち下ろす

大男が左腕をかざし、防御の姿勢を取った

(かかったッ!)
姫神の右足が角度を変え、下段、ヒザに向かい降下する
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