黒衣の牙狼
火我は奈美の後ろを追いかけながら
「今日は友達も来たりするの?」
と聞いた

「はい。・・・・・・ッ!!」
答えた後、緊張した面もちで左右を確認する
(忘れてたッ!見つかってないでしょうねッ!?)
帽子を深くかぶり、注意しながら周囲を観察した

― リオと友里、そして悪魔の姿は見あたらない

(セーフ・・・)
ホッとし
「来る“予定”です」
ぎこちなく笑った

「ひょっとして彼氏とか?」
火我がほほえむ

「いえ、友達です。小学生と女の子と・・・赤の他人」

「ふ〜ん」
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