黒衣の牙狼
火我を観察する
(なかなか根性ありそうな感じだな)

もしラブレターの送り主がナンパなやつだったら、問答無用で邪魔するつもりだった

奈美を相手に遊ばれちゃたまらない

だがこの火我という男は、どこか一本筋が通っていそうな気がする

(ライバル出現だよ)
ため息をつくユーシン

そんな彼を見て火我が言った
「何か話があるなら、勝負をつけた後にしよう」
こぶしを固め身構える

(・・・・・・・・・はい?)
ユーシンはボーゼンとした
(こいつ・・・奈美から俺の事なんて聞いてんだ?)

< 79 / 392 >

この作品をシェア

pagetop