黒衣の牙狼
「噂だけの男か・・・」
火我が立ち去ろうとする

「あのよ・・・」
ユーシンがほほを押さえながら
「奈美にラブレター出したの、おまえ?」
どうも様子がおかしい
何かがすれちがっている気がする

「・・・ラブレターか」
火我は振り返ると
「あれはお前をおびき出すための罠だ」
と言った
「残念だよ。まさかこの程度の男だったな・・・ん・・・・・・???」
火我の視線がユーシンに釘付けになる

「・・・・・・・・・。」
無言のまま、ゆっくり起きあがるユーシン
(・・・罠だと?)


自分をおびきだすために・・・?

そんな理由で奈美に手紙を?
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