黒衣の牙狼
友里が無言のまま、自分を見つめている

「・・・どうした?」

「う、ううん・・・」
見つめられ、思わず視線をはずす友里

「まったく・・・」
ユーシンは軽く伸びをした
「せっかくの祭りを・・・邪魔すんじゃねーよ」
火我をニラむ

― いつものユーシンに戻ったと友里は思った

「行こうぜ♪」
肩を押され、歩き出す
「そういや奈美のやつ、変な格好してたよな」
ニヤリとするユーシン

「・・・気になるの?」

「え?」

「・・・・・・・・・なんでもない」
小さく首を振る
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