黒衣の牙狼
「派手にやられたな」
黒髪の男が火我を見おろした

「竜崎か・・・」
火我は壁にもたれたまま、胸ポケットからタバコを取り出した

竜崎と呼ばれた男がライターを差し出す

「・・・他の幹部の動きは?」
煙を見つめながら火我がたずねる

「今回は押さえた。だが次は難しいだろうな」
竜崎はライターをしまいながら
「7幹部のうち2人がやられたんだ。黙ってないだろう」

「やれやれ。まさかこの俺が負けるとはな」

「そうだ。おまえが勝ってれば問題なかったんだ」

「だな」

2人で笑い合う
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