泣き虫なあたし。
次の日、
先生が言ったとおり転校生が来た。
明るそうな男子で名前は
萩原 華兎(はぎわら かいと)と言うらしい。
北海道から来たらしく
知らなくて当然だった。
席は私の斜め前。
転校生ということで周りがすごく騒がしい。
「くぼ…かわさん、でいいの?」
いきなり話しかけてきた。
私の名札を見て言っているんだと思う。
『そうだよ。よろしくね…萩原君』
こうして、
華兎と友達になった。