泣き虫なあたし。
気がつくと、私はベットの上にいた。
『ここ…?』
腕には点滴がついていて、隣には華兎が座りながら寝ていた。
「…ん……あっ!窪川!大丈夫か!?」
『え…まぁ…多分…』
「疲労で倒れたってさ…無理すんなって」
私はその言葉にぶんぶん首をふった。
『無理なんかしてないっっ!私居たくて暁兎の傍にいるんだもん!』
私がそういうと華兎は呆れた顔をした。
「ならいいけど…お前が倒れたら意味ないんだからな?兄貴が自分のせいだと思うだけだ。倒れるくらいならもう兄貴の傍にいてやるな」
その華兎の言葉は間違っていないし、
私が間違っているのも分かってる。
暁兎の傍にいたいだなんて、結局、自分勝手で暁兎を苦しめるだけなんだ。