泣き虫なあたし。



「兄貴は…暁兎はいくら自分が強くても、お前を優先しちまうような馬鹿な奴だからさ…」




そう言って私から目線をはずした。




きっと…華兎は暁兎のことを誰よりも分かってる。



きっと…例え、本当の兄弟じゃなくとも、二人はお互いを分かりあえてる。



だから、華兎は暁兎に私が重荷になってること、よく分かるんだ。




私は…暁兎の傍にいてはいけない…



< 116 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop