泣き虫なあたし。

どのくらい泣いたんだろう。


多分、一時間くらいかな。


ふと、華兎を見ると、目が真っ赤になっていた。


『なにか…冷やすもの、持ってくるね』


そして、立ち上がろうとするんだけど……


『華兎?』


華兎が服の裾つかんでて立ち上がれない。


「いいから、側にいて」


そんなこと言われたら、側にいるしかできないよ。



< 166 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop