泣き虫なあたし。
華兎は暫くうつ向いて黙っていた。
『…華兎?』
「…無理」
華兎の顔を覗くとそのまま華兎が近づいてきた。
ワケがわからなかったけど。
なにされたのかは分かってしまった自分がいた。
キス…された。
『華兎っ…何してっ…「俺あきらめねぇからっ!窪川がたとえ俺のことを友達以上に見れなくてもあきらめねぇ!ぜってぇ!!」
それだけ言うと華兎は教室に入っていった。
キス…された。
信じられなくて。
信じたくなくて。
唖然と突っ立つことしか出来なかった。