泣き虫なあたし。
次の日、
私は中途半端な気持ちで学校に向かった。
もし、
今日学校に行って手に怪我ある人
見つかったらどうしよう。
こんな長い片思いで
ずっと会いたいと思っていたのに
なんで…
こんなに不安なんだろう。
そんな気持ちで
私は教室のドアを開けた。
『おはよー』
私はゆっくりと席に着いた。
「おっ、窪川おはよっ」
『でた』
華兎…
「出たってなんだよ出たって…『手、見せて?』
「は…?」
華兎は明らかに困った顔をしている。
でももし華兎だったら…
私はどうするんだろう。
私を好きって言ってくれてるのに。
静かに手を差し出した華兎の手には傷は
無かった。
『いいよ…ありがと』
華兎は頭に?マークがまた乗っていた。