泣き虫なあたし。
「さあ、お茶にしましょ?朱鳥ちゃんが華兎のこと好きじゃないのは悲しいけど…朱鳥ちゃん可愛いから私とも仲良くしてね?」
本当に泣きますよ!?優しすぎる…綺麗すぎる…
『もちろんです!!』
私は張り切ってそう言った。
すると笑い声が聞こえた。
『華兎!!笑わないでよ!本当に美沙さん好きなんだから!』
私がそう言って華兎の方を向くと、華兎は私の予想を裏切り笑ってなかった。
笑っていたのは…
暁兎君だった。
「お…面白いんだな…窪川って…」
そう言ってお腹を押さえてる。
そのとき、私は唖然としてた。
怖いって思ってた暁兎君が全然違う人に見えたから。
―――私と暁兎との出会いはこんなに遅かった。
だけど私は本当に暁兎と会えて良かったよ…?