泣き虫なあたし。
「ちょっ!兄貴いいのかよっ!?」
華兎はそう叫び、
美沙さんは
「はぁ…」
とため息をついていた。
私は意味が分からずみんなの顔をキョロキョロ見ていた。
「まあ…良いってことで!窪川サンが話さなきゃいんだろ?俺も学校全体に隠すのは気が重くてさーだから窪川サン話さないでねっ頼むっ」
暁兎君はそう言って顔の前で手を合わせてる。
美沙さんは何かずっと考えこんでて、華兎は今にもキレそうだ。
『いまいち理解が出来ないんですけど…』
私がそう言うと暁兎君は「そうだよねっ!」と笑って説明してくれた。