踏切を越えれば
その後は全力で走っていえにかえった。

誰にも追いつけないようなスピードで。


窓からは阿部孝裕の部屋が見えるため
ずっとカーテンが閉まっている。

そのカーテンを見つめて
今日を終えた。



翌日。
はい、バレンタインデー当日です。

今年のお菓子業界は逆チョコらしいです、
でもバレンタインは女の子から男の子へだから
クラスの子は
盛り上がってる。

その声の中には阿部孝裕も
やっぱりあって
聞くだけで
ドキンって心臓の音が
反響する。





「谷口さん、ちょっといいかな??」


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