踏切を越えれば
世界止めて
なんて言えなくて
今声をだしたら涙声になるので声がだせない。
ただ阿部孝裕に引っ張られるだけだった。
靴箱に着いてやっと一言。
「靴、はけ」と言われただけだった。
阿部孝裕の声が恐くて
素直に従ってしまう。
俯く私の手首を掴むとまた
走り出した。
まだ走るの!???
と冷静になったころ
阿部孝裕の足も止まった。
着いたのは、昔よく二人で来た
海だった。
阿部孝裕は
海岸に勢いよくおりていき、
上にいる私のほうをみた。
ただ阿部孝裕に引っ張られるだけだった。
靴箱に着いてやっと一言。
「靴、はけ」と言われただけだった。
阿部孝裕の声が恐くて
素直に従ってしまう。
俯く私の手首を掴むとまた
走り出した。
まだ走るの!???
と冷静になったころ
阿部孝裕の足も止まった。
着いたのは、昔よく二人で来た
海だった。
阿部孝裕は
海岸に勢いよくおりていき、
上にいる私のほうをみた。