アネゴの勇気の仮面
はじまりはひょんなことから
「一体どこにあるのよ!」
路地裏に迷い込んだ私ははき捨てるようにつぶやいた。

「アネゴの勇気の仮面」とかいう怪しい事務所・・・
別にここで働きたいって思ってきたわけじゃない。ただもうすぐ失業保険も切れるし、履歴書送ったら面接なしで雇ってくれるみたいだし・・

ただその怪しい事務所がわからない。
一体何の事務所なのだろう。

「阪本温子さん?」
いきなり肩をたたかれる。

「え!あなたは・・・?」

「アネゴで経理を担当しています、ウーロンといいます。道に迷っているのではないかと思って迎えに来ました。」

「ありがとうございます!実はすっかり迷っていました。」

「こっちですよ、ハルマキン!」
走り出すウーロンさん。

「ハルマキン??」
とまどう私。

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