妹なんていらない
7.恋愛劇場
「純一………もちろん、わかっているわよね?」
「あん?
なにがだ?」
夏休みも終わり、9月。
そんなある日、美波は俺の部屋にやってきて、行儀悪く俺のベッドに立ちながら言った。
俺は床に座っているので美波を見上げることになる。
てか、いつにも増してえらそうだな、こいつ…
「再来週の土曜日は何の日?」
「さあ?」
「小指からいきましょうか…」
「待て。
何故急に俺の右手の小指を握りやがる…」
「折るのよ」
「さも当然のように言うな!!
何だ!?
俺の小指はそれくらいの価値しかないのか!?」
いつもどおりのやりとり。
いや、これがいつもどおりって…
俺たちはかなり歪んだ兄妹なんじゃないだろうか?
「あん?
なにがだ?」
夏休みも終わり、9月。
そんなある日、美波は俺の部屋にやってきて、行儀悪く俺のベッドに立ちながら言った。
俺は床に座っているので美波を見上げることになる。
てか、いつにも増してえらそうだな、こいつ…
「再来週の土曜日は何の日?」
「さあ?」
「小指からいきましょうか…」
「待て。
何故急に俺の右手の小指を握りやがる…」
「折るのよ」
「さも当然のように言うな!!
何だ!?
俺の小指はそれくらいの価値しかないのか!?」
いつもどおりのやりとり。
いや、これがいつもどおりって…
俺たちはかなり歪んだ兄妹なんじゃないだろうか?