愛シテル。


「海行く?」

「行く行く!」

今日、髪巻いて化粧もしとって良かったあ!

「乗って。」

里耶は尚の原付きに股がった。

「ちゃんと捕まっとけよ?」

「うんっ!」

腰に手まわしてもた(笑)



「んっ。」

尚が手を差し出した。

「ありがと…。」

里耶の顔が赤くなった。

「うぉぉー!」

尚が海に向かって走り出した。

「あほみたい(笑)」

風が吹き、里耶のミルクティー色のの髪がなびく。

「里耶も来いや!」

尚が叫んどう。

「行くー!」

里耶は走って行った。

「春やのに寒いな?」

尚が言った。

「ほんまなあ」

「俺…、海好きやー。」

「里耶もやし!」

幸せな時間がずっと続いてほしい。

「お城作ろーや!」

「尚子供みたい(笑)」

「うるさいわ!」

赤くなった尚可愛すぎ…。

不良のくせに、可愛いとか反則やわ…!


「あー!あっぶな!」

真剣なりすぎー。

ちょっとは相手してや(笑)


「あれ…?あれ里耶ゆう子ちゃん?」

真緒が言った。
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