i aiment la fille [ss]

　私は言葉を濁して、その場を離れました。

　とても大きな衝撃でした。

　その後、私は彼女に申し出ました。

「私は女性とお付き合いをする気はありません」

　少し率直過ぎてきっと彼女を傷つけてしまったに違いありません。彼女は小さな薄い肩を震わせて下を向きました。

「そうですよね。琴子さん、変な事を言ってしまってごめんなさい。私の言ってしまった事、全部忘れて下さい」

　無理お願いをされました。私はこの度の彼女の告白に脳を全力で回転させて如何しようか必死で悩んだのです。その記憶は余りにも濃く、忘れようにも忘れがたい物でした。

「あなたの好意は凄く嬉しかったです」
「うん」
「恋仲にはなれませんが、私達はずっと友達です。あなたが友達でいて下さらないと、凄く哀しいです」
「うん」