LIFE IS MONEY…
「緊張…してる?」




髪を撫でながら、発するアタシの言葉に




「してる。緊張するなんて初めてだ。俺、ダサいな」



小さな声で恥ずかしそうに呟くリクがなんだかとても幼く見えて、年上とか、社長とかそんな威厳は消え失せてて




「可愛い…」




自然に出たその言葉には、少しの笑いが含んでて…
それに気付いたらしいリクは心外とばかりに




「うるさい」




そう呟いたけど、今だに顔を上げずに言うから、怖くもなんともない。
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