LIFE IS MONEY…
「よかった」



そう言って隣に並んで歩き出したリクはやっぱりカッコイイ。



「俺の行きつけの店でいい?」




「はい」


…また高級なお店か。
本当は嫌だった。
さっきの店でいいだけ気疲れしたから、古臭い汚いお店で、ビールと焼鳥に食いつきたい。

…でも。
そんな事言える訳ない。
社長をそんな店に連れて行けないし、女としてのレベルが下がる様な気がした。



こうやって二人で歩いてるとアタシ達もカップルに見えるのだろうか…


会話はまったくないけど。
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