会いたいよ…
「椿ちゃん?
どうかした?」


ふいに声をかけられて
我に戻る。
カウンター席の
声音ばかり
気にしていたせいか、
今まで成美の
存在を忘れていた。


「別に?」
どこかの女優みたいに
ふてぶてしい
自分の声に
またしても我ながら
驚かされる。


でも、
そんなことは
お構いなしに
成美の腕が
後ろにまわる…




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