会いたいよ…
「もしかして
 お知り合いですか?」
社員の一言に
「いえ」
と軽い否定をする。


本当は
おもいっきり
首をふりたい。
「こんな
 得体の知れない男
 知りません!」
と…。


だけど私は
そんなことは
許されていなかった。


いつも冷静で
頼りになって
仕事は早くて…
“できる女”オーラを
全面的に
売りにしている
私にそんな
落ち着きのない
行動は出来なかった。


不穏な風が
あたりに吹きわたった…
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