赤の疾風







いつまで経っても痛みが来ない。



疑問に思った梳菜は、恐る恐る、小窪を見上げた。



……小窪は、その場で固まっていた。

躊躇ったわけではない。
奴は確かに刀を振り下ろしたのだ。


なら、何故?



答えは、梳菜の目の前にあった。



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