赤の疾風



「例え妖怪でも、わたしにとって萬天殿は、

天狗さんで、天使様で、


そして、とっとさんなんどす。」



十分、過ぎる。


萬天はついに耐えきれなくなり、


梳菜の小さな体を、自分の大きな翼で包み込んだ。



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