赤の疾風


「………ふぅ……。」


そして短く溜め息を漏らすと……




「もう、わしの手には負えんな。」




「………え…?」


薬師は首を横に振り、哀れむような視線で梳菜を見下ろした。



……つまりは、さじを投げたのだ。



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