ヴィナス・アプロの伝言(メッセージ)
〜高校2年〜
高校2年の春。
雄一君とは、また同じクラス。
天文部では、代々新入生の世話は2年生が全てみる事になっていた。
いつの間にか2年生の女子は私1人になっていたので、新入生の世話は、必然的に私の担当。
なのに。
運悪く委員会と部活が重なって……。
困ったな、今日の委員会、長くなりそうなのに。
カバンに教科書を詰めながら、そんな事を思ってると。
「俺が1年女子に付いててやるからさ、安心して行ってこいよ」
雄一君の声が聞こえてきた。
いい加減、慣れたんだけどね……。