つよくなれ!!!

「いいって。そういうの。」

智美が、どういうことかと首を傾げた。

そんな友達なんていらない。

正直、メールが来たときは嬉しい気持ちもあった。

でも、信用できない。


ため息が出た。

「別に智美に恨みなんてないよ。謝んなくていい。

仲直りする必要なんてないよ。
友達なんていらない。そう思わせたのはあんたたちだから。

あたし、あんたたちのおかげでひとりには慣れたから。」

「ようこ…」

智美は戸惑った後、帰ろうと後ろをむいて、歩き始めた私に言った。

「いいの?せっかく友達になってあげようと思ったのに!被害者ブっていい気にならないでよ!」

友達か、

ごめん。出会って半年、智美のこと好きだったよ。

でも、ここで智美と仲直りなんてしたら、あたしの柱が折れちゃいそうなんだ。


いまやっと、太くなってるところだから。


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