机の上の、赤い糸

報われない思い


朝日が眩しい。



…ついに、勝負の日の朝。


あたしはいつもより念入りに髪を整えうっすら化粧をし、
確認してからケーキを持って家を出た。



いつもと同じ道だけど。


今日はバレンタインデー。



なぜだか目に入るものがきらきらしているように感じるの。



きっとドキドキと期待が、今あたしが見てる景色を輝かせるその犯人なんだろうね。


< 7 / 16 >

この作品をシェア

pagetop