星恋歌








――――ガチャ。





………来たぁッ!?






私の体は、扉が開く度に反応する。







「よぉ!」


「あ!圭汰【けいた】じゃんッ!!」



…………違った……




私はココロの中でため息をつく。
















しばらくはその繰り返しだった。






















「……そろそろ時間だから、ゥチ帰るねぇ」


「分かったぁ。バイバイ!」






だんだん帰る人が増えはじめる。











…………結局、




椋介来ないじゃん…





















私はため息をつくと、

静かに立ち上がった。






「あ、恋菜も帰るの?」


「……うん。」


「そっか!じゃあね!」

「ぅんッ!バイバイ!」












少し重くなった足取りで帰り道をトボトボ歩いていた。
































少しにぎやかな商店街に入った。













……その時!!!




















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