星恋歌
「………なッ…」
………ん??
「…………れ……なッ」
周りの雑音で、うまく聞き取れない。
「……おいっ!恋菜!」
私は振り向いた。
その時、
一瞬だけ
時が止まった気がした。
「………椋…介……?」
「あッ!やっぱり恋菜だ!もしかして、同窓会終わっちゃった!?」
えっと……まだ5・6人いるけど………
「も、もう皆帰ったよ。来るの遅すぎッ!」
私はウソをついた。
もう少し、一緒にいたかった。
「………そっか。皆に逢いたかったなぁ」
………自分で言ったのに、私は、少し罪悪感を感じた。
「………あ、あのさぁッ!そこの喫茶店に行かない?せっかくだし、チョット話そうよッ♪」
私は勇気を出して言った。
「…そうだなッ!いこーぜッ☆」
…………やったぁ♪♪
ココロの中でガッツポーズをしながら、ニヤけないように気をつけるコトにした。
「えーっと…私はストロベリーシェークで。」
「俺はアイスコーヒーで。」
「…かしこまりました。」