星恋歌
―――土曜日―――
「椋介遅いなぁ…」
―――ガチャ。
「いらっしゃいませぇ」
「あッ!恋菜!遅れてゴメンッ」
「ぅん。大丈夫だよ☆」
「あ、コイツが悠琉だよ。」
椋介の後ろにいた男の子がニコッと笑った。
………椋介に負けないくらいカッコいい……
「こッ、こんにちは!」
私は緊張気味に挨拶する。
「初めましてッ☆カワイイ子だね」
……椋介には申し訳ないケド、イケメンに言われると嬉しいッ☆
「じゃあ、なんか食べよっか?」
椋介がメニューを開く。
「うん!お腹すいたぁ☆」
「恋菜は食いしん坊だからなぁ。小学校の時と変わってねぇな。」
「何よぉ!悪い??」
軽く椋介を睨む。
「あははッ!怒りっぽいトコロも変わってねぇな☆」
「い、いいぢゃんッ!」
「………椋介と恋菜ちゃんって…………ホントにつきあってないの?」
いきなり悠琉クンが口をはさんだ。
「「!?」」
私と椋介は、アイスティーを吹き出しそうになった。
「んなワケねぇだろ、バカ!」
―――――ズキッ
………そっかぁ。
やっぱり私と椋介は、
小学校の時の関係のまま…
浮かれてたのは、
私だけだったんだ……
「そぉだよっ!悠琉クン勘ぐりスギだよ!!」
私は無理に笑みを作った。