星恋歌
「当たり前じゃんッ!!抱き合うトコロもあるし、手をつなぐトコロもあるよ☆なんか緊張する!しかも、ファースト・キスが金山知絵ちゃんだせッ!?俺ってラッキー♪」
……………はぁ???
キスとかハグとか手をつなぐトコロもあるぅ?!
それが当たり前だってぇ!!!??
………一番ムカつくのが、
ファースト・キスが知絵ちゃんでラッキー??!
「ふざけんなッ!!!」
『あっそ。良かったね。ドラマ頑張れ。見るから。』
絵文字もない、素っ気無い返信を返した。
『おぅッ!絶対見ろよ☆頑張るからさッ♪♪』
素っ気無い返信を返したのに、元気な明るいメールだなぁ…。
私はケータイを乱暴に置くと、ベッドに横になった。
「椋介は……私のコト…………好き?…かなぁ」
ため息混じりに呟く。
「私は……」
椋介の近くにいれない…
何も……してあげられない…………
「何をすれば…いいの?」
気がつくと、涙が零れていた。
………そばにいたいよ
……椋介のそばで、笑っていれたら……
どんなに幸せだろう……