星恋歌
♪ただ、涙…♪
あの日から一週間…
今日は、椋介のドラマの日だった。
テレビをつける。
……あ、この公園って
この前撮影してたトコロじゃん…
『稚菜ッ!待てよ!』
『イヤァッ!』
『待てったら!!』
……この時点で、私のココロは痛みだした。
「痛い…よ…」
『好きだ…』
『私もだよ…?』
『愛してるよ…稚菜。』
「痛ッ……!!」
私は胸のあたりを抑えた。
「痛いよぉ…!」
……………あ。
椋介と知絵ちゃんの唇が触れた。
……イ…ヤぁ……
そんな瞳で、他の女の子を見ないで…
他の女の子に触らないで…
醜い嫉妬が、私のココロを埋め尽くす。
私だけ…見て欲しい。
叶いもしない願いを、
星に願った。
………ぅわッ…
頭と胸が痛くてッ……
「……ぅッ…」
――――バタッ…
私は、気を失った。