必要性

河原より少し離れたホテルから、大きな窓越しに打ち上げ花火を見る。



彼も私も人混みが苦手なため、前もって花火が1番綺麗に見えるこの部屋を予約しておいたのだ。



「あっ!見て見て!スマイリーがこっち向いたっ!」


「ん?あぁ、ホントだ。」



夕食を食べ終わった辺りから彼はそっけない。



言いたいことは分からないでもない。



私たちはコドモじゃない。

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