もう一度 笑って
「大輔と小久保って
付き合ってたの?」


「そうなんだよ!
クラスの奴らには内緒な

俺のベタ惚れなんだ
ぜってえ、今日は
樹里とエッチしようと思ってさ

いろいろ考えてたら
夜寝れなくなっちまって
んで寝坊だよ!」


「うわっ、最低だな」

海が苦笑いをする

「…だろ?
即効着替えて、アパートを
飛び出してきたんだ

シャワーを浴びる時間もなかったぜ
おかげで勝負下着を買ったのに
穿き忘れてきちまった」

何、それ
意味がわからない

嘘ばっかりだわ

いつからあたしと
付き合っているって言うのよ

告白の“こ”の字も耳にしてない
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