もう一度 笑って
「もう外は暗いし
時間も遅い
いい加減に口を開け
正直に話をしたほうが
楽になるぞ」
担任がお手上げに状態になり
体の大きさだけが取り柄の
体育教師があたしの前に
座っている
生徒指導室に二人きり
あたしに恐怖心を植え付けたいのか
竹刀を持ってきてたけど
使わないのなら
なんの脅しにもならない
あたしは足を組んで
体育教師を睨んだ
正直に話したって
あたしの言い分を信じる奴はいない