もう一度 笑って
ガタン
バダン
大きな音に
あたしは身を縮めた
保健室に誰かが
入ってきた
「大丈夫かよ」
海?
透き通った綺麗な声が
保健室に響いた
「ああ…」
聞きたくない声と一緒に
何かが床に落ちる盛大な音がした
金属が床に落ちて転がった
「少し、休めよ」
「いや…平気だから」
心配している海の声と
強がる朝倉の声が
保健室内で話していた
「今日は保健医が出張の日か
薬、もらえないよ」
海の声が残念がっていた