年上彼氏は看護師さん
研吾君後を頼むなって高城先生は診察室から出て行ってしまった。



『朝里ちゃん泣きたいだけ泣いていいよ。』



研吾君がハンカチを貸してくれた。



パパと違う香りがした。



『朝里ちゃんの気持ちが落ち着いたら話そうか? 』


「さっきの話し聞いてたの?」



『うん、悪いけど聞かせてもらったよ。



『朝里ちゃん自分の顔とか鏡で見た事あるかな? 』


あまり鏡とか好きではなかった。



それにこの大人ぽい顔が嫌いだから、



鏡はみたくなかった。



「鏡は嫌いだよ。だから見ない。」



『それは残念だな。朝里ちゃんの顔こんなに綺麗なのに、



鏡見ないなんて勿体ないね。』



「私綺麗じゃないから。」



『綺麗だよ凄く、僕朝里ちゃんに見つめられると、ドキドキしちゃうくらいに綺麗だよ。』



研吾君そんな事言わないで!



『朝里ちゃん自分にもっと自信持ちなよ。



回りのみんなは綺麗な朝里ちゃんが羨ましくて、



苛めたくなったんだよ。』



そんなぁ!






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