年上彼氏は看護師さん
あれから美沙の病院へは毎日のように通った。



朝里を保育園に預け、一人で育てる事の大変さを思い知った。



ある日美沙の母親から電話があり、



美沙の病院へ行くと美沙が暴れ、ナイフで自分を刺し傷だらけだった。



ベットに縛りつけられていた。



原因は美沙の父親が見舞いに来て、



それから美沙がナイフを持ち暴れたらしい。



美沙の母親は真実を知らない。



「浩輔さん美沙を助けて!」


俺は美沙が目覚めるまで待った。



美沙が目覚め、美沙の母親が俺が来た事を伝えた。



美沙は俺を見るなり、「おまえなんか殺してやる。


おまえは悪魔だ。」



どうやら美沙は俺を父親だと思っているらしい。



美沙の母親が俺に何回も謝る。



俺はその場にいられなくなり帰る事にした。



それから俺が何回訪ねても美沙は、俺に会ってはくれなかった。



先生によると男の人全てが父親に見えるのだろう。



それから暫くして、美沙から離婚用紙が届いた。



俺は美沙の父親に会う決心をした。






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