年上彼氏は看護師さん
何故か真人は忍耐強かった。



パパに何を言われても、それを全て守り通してくれた。



だからパパも真人にあまり言わなくなった。



そして私と真人が微妙な付き合い方をして、



3年が過ぎ、私は高校一年生16才になった。



私たちの学校は幼稚園から大学まであるから、



受験しなくてもそのまま上に上がれる。



高校生になってからは、専攻する科目によってクラスが別れる為、



真人と博史は理学部。



私と沙織は国学部。



校舎もクラスも違う。



大学も専攻を変えなければそのまま進む事になる。



私は将来何になろうとか決めていない。



沙織は小学校の教師。



博史は高校の教師。



頭のいい真人は父親と同じ大学の教授。



なんか頭の悪い私には遠い世界。



私は大好きな人のお嫁さんかな?



でもそれって真人なの?



私が大学教授婦人?



あり得ないって一人でニヤニヤした。



「朝里大丈夫?熱あるの。」


沙織が額を触る。



「違う熱なんかないよ。ちょっと考え事。」



朝里又妄想してたって笑う沙織。






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