年上彼氏は看護師さん
真人はまだ何かを考えているようだ。



『朝里はこれでいいのか？』



真人どういう意味？



『本当は研吾に会ってほしくはないよ。


このまま会わないでいるのも不自然な気がする。


会えば又朝里が傷つくかもしれない。


たけど、二人で向き合って３年前の事を過去の事だと、


割り切れたら、朝里の気持ちがもっと楽なるように思う。


朝里が一人で会うのが嫌なら、俺が一緒にいる。


今すぐ結論を出さなくていいけど、


俺は３年前の事ずっと引きずっている朝里を見るのが辛い。


朝里の中に研吾がずっといるように思えてならない。』



真人は気付いていたんだね。



｢真人ごめん。｣



『朝里謝らないで、俺は朝里と別れるつもりはないから。』



真人私はもう研吾君の事は好きじゃないよ。



好きな訳ないじゃん。



私は研吾君に振られたんだから。



もしかしたら研吾君は茉莉さんと結婚してるかも知れないんだよ。



｢真人のバカ、私真人がいなけりゃ駄目だもの。


私の彼氏は真人なんだからね。｣



私は自分に言い聞かせるように言った。







< 142 / 213 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop