年上彼氏は看護師さん
海斗さんが部屋を出ようとする。



そうだ、テレビのリモコン取って貰おう。



「あの、すみません。」



私が声を掛けると海斗さんが振り向いて、『朝里ちゃん研吾の事忘れちゃった?』



何でこんなとこで研吾君の話しするの。



『ごめんこんな話しして、でも研吾が可哀想で、』



何で研吾君が可哀想なの!


研吾君は彼女いたのに私を騙していたんだよ。



なのにどうして研吾君が可哀想なの。



私は怒れてしまった。



「海斗さん研吾君の話しは止めて貰えます。


研吾君は私を騙していたんですよ。


可哀想なのは私であって研吾君じゃないですよ。


研吾君があなたになんて言ったか知りませんけど、


私はもう二度と研吾君と会うつもりもありませんし、

私には今大切な人がいますから。」



『そうなんだ。君も研吾と同じ辛い思いを一杯したんだね。


悪かったよ。嫌な事思いださせて。


でも研吾の中で君との事は終わっていないんだよ。


研吾は前に進められないでいる。』



どうしてなの研吾君。








< 145 / 213 >

この作品をシェア

pagetop